バクテリオファージとニキビ

【皮膚科医監修】なかなか治らない吹き出物…もしかするとニキビではないかも?

2019.09.03

ずっと薬を塗っていてもニキビがなかなか治らない…そんなお悩みはありませんか?

もしかすると、その吹き出物は実は細菌が原因のニキビではなく、別の原因で引き起こされているのかもしれません。 今回は細菌性のニキビに似た症状の出る別の皮膚疾患をご紹介します。

マラセチア毛包炎

ニキビを引き起こす菌は細菌だけではありません。

マラセチア菌というカビも、アクネ菌などが原因の赤ニキビとよく似た「マラセチア毛包炎」を引き起こします。

ただ「マラセチア毛包炎」はアクネ菌などが原因の赤ニキビとは異なり、面皰(毛孔がつまって皮脂がたまり、毛孔がふくらんだ状態)を伴いません。マラセチア菌は特に背中ニキビを引き起こします。

「マラセチア毛包炎」は見た目はアクネ菌などが原因の赤ニキビとよく似ていますが、ニキビケア用品では治せないため、抗真菌薬を塗布する必要があります。ニキビケア用品を使っても、なかなか治らない場合は病院を受診しましょう。

ニキビダニざ瘡

ニキビダニざ瘡はニキビダニにより引き起こされる出来物です。

ステロイド外用剤や内服等が原因で局所免疫が低下すると、ニキビダニが増えすぎてしまうため、ニキビダニざ瘡ができてしまいます。外見はアクネ菌などが原因の赤ニキビとよく似ています。

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎は、皮脂の成分が変わることが原因※で引き起こされます。

※脂漏性皮膚炎の原因は、皮脂成分の1つであるトリグリセライドがアクネ菌やマラセチア等により分解されて、皮膚に刺激を与える脂肪酸になってしまうことだと考えられています。

・粉瘤(アテローム)

粉瘤は中央部に黒点のある吹き出物です。粉瘤を潰すとねっとりとした物質が出てくることがあります。

粉瘤は、何かのきっかけで皮膚の下にできた袋状の構造物の中に垢(角質)と皮脂がたまってしまうことによってできます。角質や皮脂はどんどん袋の中にたまっていくので、粉瘤は時間とともに大きくなっていきます。

粉瘤は腫瘍に分類されます。しかし、粉瘤は良性なので出来たら必ず切除しなければならないということはありません。ただ放置しておくとどんどん大きくなることもあるので、気になる場合は切除しましょう。

ウイルス性のいぼ

ウイルス性のいぼとして代表的なものがヒト乳頭腫ウイルスによるイボです。

硬い出来物で、色は白、灰色、ピンクなど様々です。皮膚表面の小さな傷から侵入して皮膚の細胞に感染することでできます。イボは主に指先や足の裏などにできますが、顔にできることもあります。自然に治ることもありますが、数が増えたり、どんどん大きくなったりする場合があるため治療を行います。液体窒素による冷凍凝固などの治療が行われます。

酒さ

酒さは鼻を中心とした顔の皮膚が赤くなる疾患で、進行すると患部がぶつぶつと盛り上がります。酒さの原因は解明されていませんが、日光、刺激性のある化粧品、ストレス、アルコールの摂取などにより症状が悪化することが報告されています。酒さには根本的な治療法がなく、対処療法的に外用薬や内服薬を用いた治療が行われます。

稗粒腫

稗粒腫は1mm~2mmほどの白色または黄色の吹き出物で、主にまぶたの上や頬などにできます。稗粒腫は角質がたまることでできます。稗粒腫の治療は穿刺、 炭酸ガスレーザー、ケミカルピーリング、液体窒素などを利用して行われます。

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